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MEOの月次報告に「AI検索」を足す方法|順位だけの報告で続けてもらいにくい理由と、10業種の調査データ

MEO対策(Googleマップでの集客対策)の月次報告がマップの順位だけだと、上位が続く月や、順位が動かない月に「続ける理由」が伝わりにくくなります。一方で、お店の関心はChatGPTやGoogleのAIモードなど、AIでの紹介にも広がっています。横浜の10業種の調査では、AIがすすめた店のうちマップ上位10件に入っていたのは1割未満でした。この記事では、月次報告に足す3つの項目と、お店に伝わる1枚の報告の型をまとめます。

執筆:押味 学(SPOT-ONE代表)公開:2026年10月22日

順位だけの報告の、弱いところ

順位は大切な指標ですが、それだけでは「次に何をするか」と「なぜ続けるか」が伝わりにくくなります。

  • 上位が続くと、報告に変化がなくなる:順位が安定するほど、お店からは「もう十分では」と見えやすくなります。
  • 順位が動かない月に説明しにくい:やったことと結果のつながりが見えないと、費用だけが目に入ります。
  • AIのことを聞かれても答えられない:お店が「ChatGPTだと出てこない」と気づいたとき、マップの順位では説明がつきません。

3つ目は、次の調査を見ると、マップの順位を上げるだけでは埋まらない差だと分かります。

データ:10業種で、AIのおすすめとマップ上位はどれだけ重なるか

SPOT-ONEが2026年10月9日に横浜で行った調査です。10業種それぞれで「横浜でおすすめの○○を教えて」など5つの質問を、3つのAIに各3回ずつ聞き、AIがすすめた店と、業種名で検索したGoogleマップの上位10件を照らし合わせました。表は「マップ上位10件にも入っていた店/AIがすすめた店」です。

業種OpenAIGeminiGoogleのAIモード
整体院2/213/212/18
美容室・ヘアサロン1/381/350/21
エステサロン3/303/402/33
パーソナルジム1/152/163/19
学習塾・個別指導塾4/404/262/27
ネイルサロン1/141/163/12
鍼灸院1/265/314/16
居酒屋1/422/361/31
不動産屋1/353/220/17
工務店2/301/241/15
全体17/29125/26718/209

出典:横浜の月次調査 2026年10月(10業種×3つのAI×5問×各3回、有効回答450件)。OpenAIはOpenAI API(Web検索あり)、GeminiはGemini API(Google検索とGoogleマップを使用)、AIモードはDataForSEO経由で取得。

全体で見ると、AIがすすめた店のうちマップ上位10件に入っていたのは、OpenAIで291店中17店、Geminiで267店中25店、AIモードで209店中18店でした。どの業種でも、AIがすすめる店の大半はマップ上位10件の外にいます。マップの順位報告とは別に、AIでの紹介状況を見る理由がここにあります。

月次報告に足す3つの項目

1. AIでの紹介状況(質問ごと・AIごと)

お店の地域と業種で、お客様が聞きそうな質問を決めて、3つのAIに複数回聞き、何回紹介されたかを記録します。合計の数字だけでなく「どの質問で紹介されていないか」を出すと、次にやることが決まります。

2. 口コミの返信率(同じ業種の上位店と比べる)

同じ調査で、マップ上位10店の口コミ返信率を業種ごとに数えると、大きな差がありました。お店の返信率を、同じ業種の上位店と並べて見せると、口コミ対応の位置が伝わります。

業種返信率低評価(星1〜2)への返信率
鍼灸院98.7%61.5%(26件中)
パーソナルジム85.5%78.9%(19件中)
エステサロン82.9%51.1%(45件中)
整体院82.3%78.7%(61件中)
美容室・ヘアサロン64.2%59.2%(98件中)
学習塾・個別指導塾55.4%25.0%(48件中)
ネイルサロン51.5%13.5%(52件中)
不動産屋40.9%18.6%(86件中)
居酒屋36.0%47.9%(142件中)
工務店2.7%0.0%(18件中)

出典:横浜の月次調査 2026年10月(各業種のマップ上位10店。全100店の返信率は63.5%、低評価への返信率は44.2%(595件中))。

3. 次にやること(誰が・何を)

紹介されていない質問に答えるページ、古い情報の修正、口コミの返信など、次の月にやることを、お店と代理店に分けて並べます。報告が「結果の通知」から「次の打ち合わせの資料」に変わります。

お店に伝わる「1枚の報告」の型

エラバレAI パートナーの「お客様への説明」の画面では、月次の説明資料を次の順番で1枚にまとめる形にしています。

  1. 結論を1行:「AIに『○○でおすすめの△△』と聞いたときに紹介される回数は、先月より増えました」
  2. 数字は先月との差だけ:総合の数字と、紹介された回数の増減
  3. 課題は1つだけ:「□□で探した方には、まだ紹介されていません」
  4. やることは2つまで:お店にお願いすることと、こちらでやること

専門用語は使わず、マップの順位の報告とAIの報告を並べて渡します。

伝えるときの注意

  • AIでの紹介や順位は保証できません。「紹介される機会を増やす取り組み」として説明します。
  • AIの回答は毎回変わります。1回の増減ではなく、数週間の流れで見ます。
  • 「このAIは○○を重視している」は観測された傾向として伝え、仕組みを断定しません。
  • 数字を出すときは、計測した時期を添えます。

AIの報告を、自社の名前で出すには

SPOT-ONEでは、AIでの紹介状況の計測、紹介されない原因の分析、次にやることをまとめた改善シート、お店に渡す月次の説明資料を、代理店の名前・ロゴで提供しています(エラバレAI パートナー)。1店舗から始められます。

よくある質問

AIでの紹介状況は、毎月どのくらい変わりますか?

同じ質問でも、AIの回答は聞くたびに変わります。1回の結果で増えた・減ったを判断せず、同じ質問を複数回聞いた結果を、数週間の流れで見るのが安全です。

MEOの順位計測をやめて、AI検索の計測に切り替えたほうがいいですか?

切り替える必要はありません。マップで探す人は今も多く、AIがすすめる店とマップ上位の店は別のことが多いため、両方を並べて報告すると、お店にとって判断材料が増えます。

口コミの返信率は、何と比べればいいですか?

同じ地域・同じ業種のマップ上位店と比べると、お店が自分の位置を理解しやすくなります。業種によって上位店の返信率は大きく違うため、業種をまたいだ平均と比べると誤解のもとになります。

関連ページ:MEO会社がAI検索対策を商材にする方法/店舗のAI検索、AIはどこを見ている?/横浜の月次調査/レポート見本