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AIはGoogleマップを見て店を選ぶ?Gemini・AIモード・ChatGPTの根拠を調査(MEOとAIO)

2026-10-10

AIに「近くのおすすめの店」を聞いたとき、AIはGoogleマップを見て答えているのでしょうか。エラバレAIが横浜の10業種で調べたところ、AIによって大きく違いました。GoogleのAIモードは回答の68.7%でGoogle上の店舗情報を根拠にしていましたが、Googleマップの情報を使える設定にしたGeminiでは、Googleマップが根拠に付いていたのは150回答中8回答(5.3%)だけでした。

どのAIでも、AIが紹介した店のうち、同じ日のGoogleマップ上位10件にも入っていた店は1割以下でした。Googleマップで上位に出ること(MEO)と、AIに紹介されること(AIO・AI検索対策)は、同じではありません。

この記事でわかること

  • 3つのAIが、何を根拠に店を紹介していたか
  • Googleマップの情報を使えるGeminiが、マップをあまり使わなかったこと
  • Googleマップの上位とAIのおすすめは、どれくらい重なるか
  • 店舗がMEO対策とAI検索対策で、それぞれ整えること

調べたこと

エラバレAIは2026年10月9日、横浜(横浜駅付近)の10業種について、3つのAIに同じ質問をしました。1業種あたり5つの質問を3回ずつ、AIごとに計150回答です。AIの回答に付いていた出典(根拠にしたサイト)を種類ごとに数え、AIが紹介した店を、同じ日のGoogleマップの上位10件と照らし合わせました。

AI調べた方法
Gemini開発者向けの接続方法でGeminiを利用。Google検索と、Googleマップの情報を根拠に使う機能の両方をオンにし、場所は横浜駅付近を指定
GoogleのAIモードGoogle検索のAIモードの回答
OpenAI(ChatGPTを作っている会社)開発者向けの接続方法でOpenAIのAIを利用。ウェブ検索をオンにして質問

GeminiのGoogleマップの機能は、初めはオフになっていて、使うには質問のたびにオンにする必要があります(Googleの開発者向けの説明ページ、英語)。今回はオンにした状態で調べています。

※ どれも開発者向けの接続方法で調べた結果で、GeminiアプリやChatGPTアプリの画面で調べた結果ではありません。アプリでは、設定や利用者の情報によって答えが変わることがあります。使ったAIの型番は、Geminiが gemini-3.8-flash、OpenAIが gpt-4.1 です。

結果1:根拠にしていたサイトは、AIによって大きく違う

出典の種類GeminiGoogleのAIモードOpenAI
Googleマップ(Google上の店舗情報)5.3%68.7%27.3%
予約・口コミポータル54.0%26.7%32.7%
店舗の公式サイト30.0%19.3%64.0%

※ その種類のサイトが1回以上出典に付いていた回答の割合。1つの回答に複数の種類が付くため、合計は100%を超えます。

  • GoogleのAIモードは、Googleの店舗情報(Googleビジネスプロフィールの情報)を最もよく根拠にしていました
  • Geminiは、Googleマップを使える設定でも、根拠の中心は予約・口コミポータル(ホットペッパーなど)と公式サイトでした。マップが根拠に付いたのは150回答中8回答です
  • OpenAIは、店舗の公式サイトを最もよく根拠にしていました

同じGoogleのAIでも、AIモードとGeminiでは見ている先が違う、という結果です。

結果2:Googleマップの上位とAIのおすすめは、ほとんど重ならない

AIAIが紹介した店のうち、マップ上位10件にも入っていた店
Gemini9.4%(267店中25店)
GoogleのAIモード8.6%(209店中18店)
OpenAI5.8%(291店中17店)

Googleマップの情報を使えるGeminiでも、Googleの店舗情報をよく根拠にするAIモードでも、マップの上位10件と重なった店は1割以下でした。AIは「マップの順位が高い店」をそのまま紹介しているわけではありません。

AIは質問の条件(「駅から近い」「初心者向け」「個室がある」など)に合う店を、ポータルや公式サイトの文章から探していると考えられます。ただし、今回の結果は観測された傾向で、AIがなぜその店を選んだかの原因を示すものではありません。

MEO対策とAI検索対策(AIO)の関係

この結果から、店舗が整えることを、AIの見ている先ごとに分けると次のようになります。

整えること効く先
Googleビジネスプロフィール(店名・住所・電話番号・営業時間・カテゴリ・写真・口コミ)Googleマップ(MEO)と、GoogleのAIモード
予約・口コミポータルの店舗情報を、Googleと同じ内容にそろえるGemini・OpenAI。情報が食い違うと、同じ店だと結びつけにくくなる
公式サイトに、メニュー・料金・得意なこと・対象のお客さまを文章で書くOpenAI・Gemini。質問の条件に合うかをAIが読み取れる

MEO対策はAI検索対策の土台になりますが、それだけではAIに紹介されるとは限りません。ネット上の店舗情報をそろえること(サイテーション)についてはサイテーションとはで解説しています。

よくある質問

Q. MEO対策をしていれば、AIにも紹介されますか?

A. そうとは限りません。今回の調査では、AIが紹介した店のうちGoogleマップ上位10件にも入っていたのは、どのAIでも1割以下でした。ただし、GoogleのAIモードはGoogleの店舗情報をよく根拠にしていたため、Googleビジネスプロフィールを整えることは引き続き大切です。エラバレAIも、マップの順位やAIでの紹介を保証することはできません。

Q. Geminiアプリでも同じ結果になりますか?

A. 分かりません。今回は開発者向けの接続方法でGeminiを使い、Google検索とGoogleマップの機能をオンにして調べた結果です。アプリでは、使うモデルや機能、利用者の位置などによって答えが変わることがあります。

Q. 出典に付いていなければ、AIはその情報を使っていないのですか?

A. そうとは言い切れません。今回数えたのは、回答に出典として付いていたサイトです。出典に付かない形で情報が使われている可能性はあります。

まとめ

  • Googleマップの情報を使える設定のGeminiでも、根拠にGoogleマップが付いたのは5.3%。中心はポータルと公式サイトだった
  • GoogleのAIモードは68.7%でGoogleの店舗情報を根拠にしていた
  • どのAIでも、紹介した店とマップ上位10件の重なりは1割以下
  • Googleビジネスプロフィールに加えて、ポータルの情報をそろえ、公式サイトに文章で特徴を書いておくことが、AIに見つけてもらう近道になる

エラバレAIは横浜の調査を毎月続けており、結果は横浜の月次調査レポートで公開しています。お店がGoogleマップとAIでどう見えているかは、無料診断で確かめられます。


執筆:押味 学(SPOT-ONE代表)/更新日:2026年10月10日

出典:エラバレAI「横浜の月次調査」2026年10月9日(レポート)、Googleの開発者向けの説明ページ「Googleマップによるグラウンディング」(英語)。

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